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環境修復保全

(2024年度(2024年4月〜2025年3月)活動報告)

1-1) カンボジア国シェムリアップ州における持続可能な森林管理を目指した緑化推進事業(フェーズ 1)

アンコールワットで有名なシェムリアップ州は、カンボジアに訪れる観光客の約7割が訪れ、経済開発とともに観光地化や人口増加が進んでいる地域です。それにより森林伐採が進行して生物多様性が著しく損失するとともに、雨水の浸透能力の低下に伴い表面流出が増加して土壌や汚濁物質の流出が増大するなど、環境リスクが高まっています。また、非木材林産物に依存していた地域住民の生活環境も著しく変化しています。このような環境リスクの軽減と地域住民の生活安定のために、地域住民自身が中心となって植林活動を実施するとともに森林の保全や管理に取り組む活動を推進しています。フェーズ1では、対象のPopel中学校において5,500本の植林を実施しました。今後は、モニタリング活動を通じて苗木の成長を引き続き観察していく予定です。


持続可能な森林管理を目指した植林事業 (1-1)
(カンボジア国シェムリアップ州)

1-2) カンボジア国トボンクムン州の里山再生を目指した緑化推進事業(フェーズ 1)

トボンクムン州では、1990年代に大規模なプランテーション農業が拡大して、森林伐採が進行しました。森林の減少と劣化が進んだ結果、生物多様性の宝庫であった混交林が著しく減少しました。事業対象地域では、森林の減少に伴って薪炭材の確保が難しくなってきており、森林再生や持続可能な森林管理に向けた地域住民の関心が高まっています。しかし、植林および持続可能な森林管理に必要な知識や技術は不足しており、植林資材の支援だけでなく、持続可能な森林管理に係る知識や技術力の向上を目指した研修に期待が寄せられています。そこで、トボンクムン州農林水産局、メモット郡知事、地域住民、児童らの参加を得て、里山再生を目指した研修を実施するとともに、2024年8月にはメモット郡の小学校で5,600本の植林を実施しました。


里山再生を目指した緑化推進事業 (1-2)
(カンボジア国トボンクムン州)

 

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