2022年度( 2022年 4月〜 2023年 3月)活動報告)
本事業では、コンポンチャム州スレイサントール郡の現地農家を対象に自然資源を活用した持続的農業(完熟堆肥、生物起源防虫液、液肥づくり等)の技術指導を実施するとともに、女性を中心とした農業組合員の能力強化を目指しています。最終的には女性組合員が中心となって、持続的農業で生産された農産物(減化学肥料・減農薬農産物)の安全性をチェックし、市場に出荷していけることを目指しています。
2年目にあたる2022年度は持続的農業を実践する意欲のある農家をさらに 30名募り、技術指導を行うとともに、スレイサントール農業組合の役員メンバーに対するキャパシティビルディングの強化をはかりました。具体的には作目カレンダーの作成研修、集出荷研修などを実施しました。2年目の大きな成果として、首都プノンペンにある有機農産物取扱い企業との契約を獲得しました。今後、農業組合が自立して、企業への出荷を進めていけるように支援していく予定です。また、農業組合が自立した運営を行っていけるよう農産物の生産・販売のみならず、種や肥料の販売などにも着手していく予定です。
農業見本市への出展(2-1)
(カンボジア国コンポンチャム州)
本団体では東南アジア諸国での長年の現地活動の経験と知識に基づいたコンサルティングサービスを提供しています。2022年、農林水産省より委託を受けた独立行政法人水資源機構へのコンサルテーションを行いました。本団体の事業地を訪問するとともに、カンボジア国コンポンチャム州農林水産局局長ならびに事業関係者、さらに現地農家とのミーティングを通して、農村振興に係る案件形成に必要なカンボジア国の農業の現状と課題について聞き取り調査を実施しました。
コンポンチャム州農林水産局局長への聞き取り(2-2)
(カンボジア国コンポンチャム州)