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自然資源利用

(2025年度(2025年4月〜2026年3月)活動報告)

2-1) カンボジア国トボンクムン州における学校建設・リノベーションを通した農村開発事業(フェーズ3)

事業は、カンボジア農村地域における学校建設やリノベーションを通じて、地域住民のオーナーシップを育み、持続可能な学校環境と地域の発展を目指しています。具体的には、建設費用の一部を地域からの寄付で補うとともに、住民自らが労働力や資材を提供することにより、学校や地域に対する主体性や当事者意識を高められるような仕組みを導入しています。さらに、住民の負担分は「開発基金」として地域に還元され、学校の維持管理や農村開発の資金として活用されています。フェーズ3では、トボンクムン州内の4つの小学校とそのコミュニティを対象に事業を進め、すべての学校で建設が完了し、落成式も無事に執り行われました。各学校コミュニティでは、コミュニティビジネスの立ち上げに向けて開発研修を実施し、初期のビジネス案が取りまとめられました。今後は開発基金を活用して実践していく計画です。一方、フェーズ1の対象であるChur Teal Chrum小学校コミュニティでは、養鶏ビジネスに取り組みましたが黒字化の見通しが立たず中断し、新たに肥料ローンビジネスを開始しました。Trapeang Sra Ngae小学校コミュニティでは肥料販売を行うコミュニティショップが運営されています。フェーズ2のDamril小学校とTrapeang Russey小学校ではコミュニティローンに取り組み、Chhuk Sandal小学校ではカシューナッツの集出荷共同ビジネスや肥料の共同購入に挑戦しています。公共の利益のために協力するという考え方が受け入れられにくい中でも、Damril小学校では利益を活用して校内に焼却炉が設置されるなど、これらの事業で得られた利益は、学校環境の改善や地域住民の生活向上に活用されることが期待されています。今後も地域住民が「個人」の利益を超えて学校という公共の資産に対する意識を変革し、持続可能な学校環境づくりと地域開発を推進できるよう支援を継続していきます。


Chork小学校建設後の落成式 (2-1)
(カンボジア国トボンクムン州)

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2-2) カンボジア国シェムリアップ州スヴァイレウ郡における持続可能な森林資源の保全・再生・利用システムの構築を通した環境教育の推進(フェーズ1)

シェムリアップ州における森林減少の大きな要因は、内戦以降の経済成長に伴う人口集中や観光地化、換金作物の作付面積の拡大です。事業地のスヴァイレウ郡は同州内でもっとも森林消失が著しく、過去20年の間に83%の原生林が消失しました。そこで本事業では、持続可能な「森林保全」、「森林再生」、「森林資源利用」を現地の小学校と寺院を軸に環境教育の一環として推進し、自然と調和した社会の構築を目指します。「森林保全」では、薪燃料目的の伐採を減らすため農産物残渣(キャッサバの茎)を原料としたバイオ練炭の開発を進めています。協力機関であるカンボジア王立農業大学(RUA)や民間企業のKhmer Green Charcoal 社(KGC社)と連携した開発に加え、現地では住民が伝統的な炭窯を築き炭化に取り組んでいます。2026年3月には小学校で加工ワークショップを開催し、児童が手作りした練炭を自宅へ持ち帰り調理用燃料として活用しました。「森林再生」では、様々なワークショップを開催してアグロフォレストリー導入のメリットや機能について住民の理解を促すとともに、小学校に設置した苗床で育苗している苗木の保育作業を継続しています。「森林資源利用」では、現地の女性を対象とした調査で39樹種の利用目的と有用性の記録に成功しました。さらに2026年3月には、女性農家が中心となり非木材林産物(NTFP)を使用したボディソープづくりのワークショップを開催し、児童がココナッツ油抽出やはちみつ採集を実践的に学びました。今後も児童を対象とした環境教育の一環として、バイオ練炭の普及、苗木生産と植林地での保育、NTFPの実践利用等を推進し、資源循環型のコミュニティ開発と人材育成を推進していきます。


バイオ練炭づくりのために作成された炭窯 (2-2)
(カンボジア国シェムリアップ州)

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特定非営利活動法人環境修復保全機構(普及センター)が実施する普及プログラムは、つながる募金、株式会社スリーピラーズ等を通してご寄付頂いた方々をはじめ、日本国内のみならず世界各地における多くの市民の方々からのご支援に支えられています。
また2025年度、公益社団法人国土緑化推進機構、公益財団法人日中友好会館、外務省、公益財団法人日本財団等より、助成や委託を受けて実施しております。
ここに記して深謝申し上げます。

 

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