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環境教育啓発

(2025年度(2025年4月〜2026年3月)活動報告)

3-1) 帯広畜産大学国際コースにおける海外研修

帯広畜産大学国際コースが主催する海外研修(9月4日から9日までの6日間)に、本団体が現地協力機関としてカンボジアでの受入れと研修内容の企画・運営を行いました。帯広畜産大学から参加した学生や教員8名にとっては、カンボジア国における農業・畜産業・環境保全活動・文化や歴史等について広い知見を得る機会となりました。先ず本団体の事業地であるシェムリアップ州の育苗センターや小学校を訪問して、開発課題と解決に向けたNGOの活動について認識を深めました。また、アンコール生物多様性保護センターやアンコール遺跡群を含む広大な自然保護地区を訪れ、森林生態系がもたらす多様な機能について理解を深めました。さらに、現地農業組合の養鶏場、カンボジアGAP(Good Agricultural Practice)認定農場、食用昆虫を養殖する農家を訪問し、シェムリアップ州の農業事情を学びました。プノンペンでは、カンボジア王立農業大学(RUA)において、様々な研究開発を視察するとともに、最終日には成果発表会が開催されました。海外研修に参加した日本人学生は、「農業と祭り」、「発酵食品」、「森林」、「昆虫食」といった4つのテーマについて、研修で得た知見に基づき、分析結果と課題に対する解決策等を発表しました。全体ディスカッションでは、これらの4つのテーマに共通する要素として「Tradition」、「Food security」、「Community」などのキーワードが挙げられ、「Sustainability」との関わりについて議論が展開されました。


帯広畜産大学の海外研修における最終発表会(3-1)
(カンボジア国プノンペン)

3-2) 日本財団ボランティアセンター海外研修

日本財団ボランティアセンターは、国内外でのボランティア活動の企画・運営や、学生向け海外ボランティアプログラムを提供しています。この度、本団体の事業地が、日本財団ボランティアセンターからの受託事業の対象地として選定され、将来国際協力分野での活躍を志す人や、教育・環境・ボランティア活動に関心を持つ若者の海外研修の実習地となりました。先ず2025年6月に調査視察が行われ、2025年11月および2026年3月の2回にわたり、日本人学生を対象とした研修が実施されました。事業地となった小学校では、生徒との交流、授業の実施、そして最終日には運動会を行いました。情操教育の機会が限られている地方の小学校において、運動会を通じて、生徒らが協力しながら活動に参加する貴重な経験を得る機会になりました。また、参加した日本人学生にとっても、言語的制約がある中で自ら関係を構築し、異なる大学や地域から集まった学生同士が対話と協力を重ねながら一つの活動を成し遂げる経験は、ボランティア活動や国際協力の意義を学ぶよい機会となりました。さらに、そのような学生の姿は、地域住民にとっても、公共のために協力することの意義を考える一つの契機になりました。本研修は、学校を核としたコミュニティ開発を補強する取組としても意義を有しており、2026年度も継続して実施する予定です。


トボンクムン州の小学校で開催された運動会 (3-2)
(カンボジア国トボンクムン州)

3-3) JICA日系社会研修・「ESD(持続可能な開発のための教育)における森林および土壌管理に関する研修」

2025年5月から8月まで、独立行政法人国際協力機構(JICA)より委託された日系社会研修員受入事業において、「ESD(持続可能な開発のための教育)における森林および土壌管理に関する研修」コースを実施しました。日系社会研修員受入事業は、中南米地域の日系人に技術研修の機会を提供して移住先の国造りに貢献することを目的としています。ブラジルから来日した研修員2名を受け入れ、「森林管理」、「土壌管理」に加えて「生物多様性」、「住民参加」等を普及啓発できる人材の育成を研修の目標とし、講義、演習、フィールドワーク、文化交流などを通じて、理論と実践の両面から総合的に知識と技術を修得して頂きました。研修員は2025年8月6日にJICA横浜で最終発表を行い、母国ブラジルに帰国しました。今後、修得した知識を活かしたブラジル日系社会への貢献が期待されます。


日系社会研修における持続的農法の習得(3-3)
(本部研修圃場、東京都町田市)

3-4) 九州看護福祉大学コミュニティ口腔保健実習

九州看護福祉大学から海外研修の委託を受け、2025年11月に学生2名および引率教員2名を受け入れました。同大学は歯科衛生士を養成する教育機関ですが、患者の口腔状態のみならず、生活背景や価値観を含めて理解できる人材の育成を目指しています。本研修は、そのような教育方針のもと、異なる文化や生活環境に触れながら国際的な視野を広げる機会として実施されました。事業地の小学校では、文化交流の一環として日本舞踊の披露や「くまモン」のダンスを行い、児童との交流を深めました。また、授業では食生活マップの調査や健康教育を実施するとともに、文化や価値観の違いと共通点に着目した調査を行い、カンボジア農村地域に暮らす子どもたちの生活や価値観に対する理解を深めました。さらに、村でのホームステイを通じて、農村地域における生活実態を体験的に学ぶ機会となりました。コロナ禍等の影響により中断していた海外研修が、カンボジアを新たな研修地として再開されたことは、九州看護福祉大学のみならず本団体にとっても新たな連携の機会となりました。コミュニティ開発を考える上で、食・農・環境は相互に密接に関係しており、九州看護福祉大学との連携は、特に「食」を入り口としたコミュニティ開発の可能性を検討する上でも有意義な取組となりました。


九州看護福祉大学コミュニティ口腔保健実習 (3-4)
(カンボジア国トボンクムン州)

3-5) 緑の国際ボランティア研修(カンボジア国)

カンボジア国では、2001年から2024年にかけて、290万haの森林が減少しました。これは2000年におけるカンボジア国の森林面積の33%に相当します。開発行為等による森林減少に伴い、自然資源の枯渇のみならず、気候変動による自然災害のリスクも増大し、人々の生活が脅かされています。国際緑化活動の重要性や「緑の募金」が果たす役割について研修員の理解を深めることを目指し、カンボジア国において2026年2月12日(現地着)から2月19日(現地発)に至る8日間、「緑の国際ボランティア研修」を実施しました。本研修では、日本から参加した大学生10人とカンボジア人バディ3人が、NGOが取り組む植林活動地の視察、植林地の管理活動体験、農山村聞き取り調査等を実施しました。具体的には現地研修前の事前研修において研修中に取り組むテーマに基づいて3グループに分かれて仮説を立てた上で、カンボジアに渡航し、地域住民への聞き取りを含む現地調査等のグループワークを行い、仮説の検証を行いました。その過程で研修員とカンボジア人バディはカンボジア国における森林管理の現状やその背景を学び、人と自然との共生の在り方や持続可能な開発についての考察を深めました。最終日にはプノンペンのカンボジア王立農業大学において研修成果発表会が開催され、“Forest Conservation for Sustainable Development in Cambodia - Through Capacity Building and Framework Development for Local Communities -”をメインテーマに、研修の総括と仮説の検証結果、ならびに持続可能な森林管理の在り方について発表しました。発表会では、様々な角度から議論が交わされ、持続可能性に向けた森林管理の重要性について研修員の理解を深めました。


緑の国際ボランティア研修 (3-5)
(カンボジア国トボンクムン州)

特定非営利活動法人環境修復保全機構(普及センター)が実施する普及プログラムは、つながる募金、株式会社スリーピラーズ等を通してご寄付頂いた方々をはじめ、日本国内のみならず世界各地における多くの市民の方々からのご支援に支えられています。
また2025年度、公益社団法人国土緑化推進機構、公益財団法人日中友好会館、外務省、公益財団法人日本財団等より、助成や委託を受けて実施しております。
ここに記して深謝申し上げます。

 

 

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